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ワクチン後のアナフィラキシーショックはどのくらいの頻度で発生するの?
生後2ヶ月から数多くのワクチンの定期接種が始まります。
多くの先進国で、接種後15分間の接種施設内での観察時間を設けている場合が多く、当院でも「接種後15分間の院内での観察」を勧めています。
接種後のアナフィラキシーは30分間という定義があるため、15分が経過した後も引き続き観察が必要です。
では、接種後のアナフィラキシーはどのくらいの頻度で発生するのでしょうか?
アメリカシアトルのグループの調査によると、100万回接種あたり0.65人という結果でした。
ロタのワクチン接種後の腸重積の頻度が10万回接種あたり2.9人というデータと比較してもかなり低い頻度です。
*ちなみに、1年間に交通事故に遭う確率は500人に一人、年末ジャンボ宝くじ1等に当たる確率は2000万分の1とされています。